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ジオパーク構想へ、那須烏山市が挑戦 地形・地質、学習の場に

 那須烏山市は人と自然のかかわりを学ぶ「ジオパーク構想」に本格的に乗り出す。ジオパークはジオ(Geo=地球・大地)とパーク(Park=公園)をあわせた造語で、地形や地質など自然遺産のある地域全体を学習の場として設定し、地域振興に役立てようというものだ。
 那須烏山市内では1500万年前から900万年前ごろまでの地層があらゆるところで見ることができ、大地の成り立ちを研究できる格好の自然環境が整っている。貝やウニ、クジラの化石も発見されており、地層から海の時代も学ぶことができる。そんな自然環境を背景に、地層や川の成り立ち、里山の景観などを新しい観光資源として活用したい考えだ。
 市は2016年3月に那須烏山ジオパーク構想を策定。県や宇都宮大学、地元の小中高校、観光協会などとともに新たな観光ルートの開拓や校外学習の実施、地学研究者らの活動支援などの事業を進めている。
 4月17日には新たにホームページ(http://www.yoshinari-info.com/geopark/)を開設。この日に日本ジオパークネットワークに加盟申請した。今月21日に千葉県の幕張メッセで開かれる「新規認定地域の公開プレゼンテーション」で、大谷範雄市長が市の取り組みをPRする。
 日本ジオパークネットワークに加盟している国内のジオパークは2016年9月現在、伊豆大島や磐梯山、南アルプスなど43地域となっている。県内で加盟している地域はない。

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