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「生物多様性、守らねば」 加藤さんが受賞記念講演 南方熊楠賞

 田辺市の紀南文化会館で13日にあった第27回南方熊楠賞(田辺市、南方熊楠顕彰会主催)の授賞式。受賞した京都大学大学院人間・環境学研究科教授で生態学者の加藤真さん(59)は、かつて熊楠が社叢(しゃそう)の自然を守ろうとしたように、自らの研究テーマをもとに「生物の共生ネットワーク、生物の多様性を守らなければならない」と訴えた。
 記念講演に立った加藤さんは、小笠原の父島で養蜂用に導入したセイヨウミツバチによって在来ハナバチがいなくなったことなどを例に、「送粉者が絶滅すれば植物は受粉できず、生態系が劣化していく」と植物と虫、鳥、菌などとの共生関係の重要性を解説した。また、自らが育った静岡県の海では「ダムができ、原発ができて砂浜の生態系が変わった」ため、幼い頃に拾っていた貝がほとんどいなくなったと言い、埋め立て工事が進む沖縄県・辺野古の海を「ジュゴンの聖地」としたうえで、「内湾の貴重なサンゴ礁を埋め立てることなどあってはならない」と訴えた。
 講演に先立って加藤さんに熊楠賞の賞状を手渡した顕彰会長の真砂充敏・田辺市長は「世界農業遺産の『みなべ・田辺の梅システム』も梅とミツバチの共生が重要。システムを守るうえでも加藤さんに助言を頂きたい」と語った。今回の選考には朝日新聞大阪本社の石田勲・科学医療部長が委員の一人に加わっていて、この日は大阪本社の古川伝・編集局長が加藤さんに記念品を贈った。

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