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ダニ媒介ウイルス、札幌の山林動物感染 北大チーム、調査で確認 /北海道

 野外のマダニを介して感染する「ダニ媒介性脳炎」について、札幌市内の山林で捕獲したアライグマなどの野生動物の血液を調べたところ、約1割が原因となるウイルスに感染していたことが、北海道大学の研究グループの調査でわかった。都市部の山林でも同脳炎に感染する可能性があり、札幌市なども注意を呼びかけている。
 ■農作業や登山、注意呼びかけ
 この感染症はこれまで国内で2例確認され、いずれも道内で発生。昨年8月に40代男性が国内では初めて死亡した。
 これを受けて研究グループは、2009年に札幌市内の山林で捕獲されていたアライグマや野ねずみなどの野生動物84匹の血液を調べた。その結果、10匹(12%)がこのウイルスに感染していた。この感染率は、ヨーロッパなどの流行地での割合と同程度だという。
 ウイルスを持つのは「ヤマトマダニ」などのマダニで体長は2ミリほど。冬は土の中などにいるが、5月~7月にかけて山林で活発に活動する。家の中や人の管理が行き届いた場所などにはほとんど生息していない。脱皮や産卵のために人や動物の血液を吸い、その際にウイルスが侵入してしまう。
 発症すると、頭痛や関節痛、筋肉痛などの症状がみられ、重症化すると、けいれんや精神錯乱などを起こすという。治療薬は開発されておらず、マダニにかまれないよう対策が必要だ。
 調査した同大獣医学研究院の好井健太朗准教授は「都市部に近い山林でも高い頻度でウイルスが存在することがわかった。これからマダニの活動期を迎えるので、農作業や登山でかまれないよう肌の露出が少ない服装を心がけるなど対策をしてほしい」と話す。
 札幌市は、市内の公園や遊歩道など約100カ所に注意喚起の紙を貼り、対策を呼びかけている。研究チームも、市内にいるマダニを採取して、調査をさらに進めていく予定だという。

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