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熱帯性の地衣類が茨城県つくば市で見つかる

国立科学博物館筑波実験植物園(茨城県つくば市)で、熱帯性の地衣類アミモジゴケが見つかった。地衣類の一種であるアミモジゴケ(モジゴケ科)は熱帯から暖温帯に分布し、日本では従来、伊豆半島以南の温暖な地域や小笠原諸島、八重山諸島などの亜熱帯地域から報告されており、今回の発見で自生地の北限が塗り替えられた。つくば市の年平均気温は、過去約30年の間に約12℃から現在の約15℃にまで上昇した。地球温暖化に加えてヒートアイランドによる高温化が進み、さらに2003年以降の首都圏におけるディーゼル車規制によって大気汚染が大幅に改善したことから、北関東に位置するつくば市も、熱帯性地衣類に好都合な生育環境になってきたと考えられる。

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