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各地に育つ「林業女子会」 啓発イベントから間伐体験まで

 男性社会の林業を女性目線から元気にしようという活動が、全国に広がっている。名付けて「林業女子会」。林業関係者だけでなく、興味さえあれば誰でも加われるのが特徴だ。「地球環境問題の解決」などと気負わず、「ゆるーいつながり」で身近なエコを目指している。
 3月下旬、石川県輪島市の農家レストラン「開元」で、「もりラバー林業女子会@石川」によるシイタケ体験ツアーが開かれた。十数人の参加者の半分が初参加だ。地元の原木シイタケ「のと115」を手づみし、コナラの原木に菌を植える体験をした後、シイタケづくしの料理を楽しんだ。
 なぜ、林業を応援する会のイベントがシイタケ栽培なのか。
 代表の砂山亜紀子さん(44)が「山は緑がいっぱいあるように見えるけど、大変なことになっているんです」と参加者たちに語りかけた。「山には人間の手が入らないのがいいと昔は思っていた。人の手が入らないと地面に光が届かず、下草が生えない。生物もいなくなる」。間伐などで手入れすることが山の保水力を保ち、水害を防ぐことにつながることなどを訴えた。里山のコナラを使う原木栽培もエコにつながるのだ。
 「環境保護とか大きなことを目標にしているのではなく、前の世代から受け継いだ山の恵みを子どもたちに残していくために、何をすればいいか考えたいんです」と砂山さん。
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