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長寿命の葉ほど光合成効率が低い理由を解明
- 2017/03/13
- 京都大学プレスリリース
長寿命の葉ほど光合成効率が低い理由を、京都大学農学研究科の小野田雄介助教を中心とする国際研究チームが明らかにした。長寿命の葉は、細胞壁が多いために、より多くの養分が細胞壁に分配され、光合成を行うのに必要な光合成タンパク質への分配割合が低下すること、細胞壁が厚いために葉緑体への二酸化炭素供給の効率が悪く光合成効率が低下することが分かった。植物の進化の歴史において、光合成の効率をあげるか長生きするか、という自然選択が働くことにより、短期間で高い光合成を行う短命な植物(草など)と、光合成効率は低いが長生きする植物(常緑樹など)に、分化してきたと考えられる。