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小笠原諸島向けに植栽樹種の遺伝的ガイドラインを作成

森林総合研究所は「小笠原諸島における植栽木の種苗移動に関する遺伝的ガイドライン2」を発行した。小笠原の固有生態系を維持・再生し、世界自然遺産としての価値を保つためには、在来種の植栽が必要となる場合があるが、植栽対象となる在来種も小笠原諸島内で進化の途上にあるので、みだりに植栽をすると遺伝的攪乱を起こし、今後の進化に影響を与える恐れがある。小笠原で主要構成種となっている6種(オガサワラビロウ、シマホルトノキ、タコノキ、テリハボク、ムニンヒメツバキ、モモタマナ)の樹木については、2015年に森林総研が中心となり、遺伝的ガイドラインを公開している。今回、それらに加えてアニジマイナゴ、アカガシラカラスバト、オガサワラオオコウモリなど絶滅の危機にある動物が利用する種を中心に8種(アカテツ、アコウザンショウ、キンショクダモ、シマイスノキ、シマモチ、シャリンバイ、ムニンノキ、ヤロード)の遺伝的変異のパターンを解明し、種苗移動のガイドラインを策定した。

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