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沖縄在来メダカ、ピンチ 本州産が放流され交雑進む

 沖縄在来のメダカと本州のメダカの交雑が進んでいることが、琉球大の今井秀行准教授らの遺伝子解析でわかった。沖縄で本州産のメダカが放流されたのが原因とみられ、沖縄在来のメダカの絶滅につながる恐れがある。
 日本のメダカは遺伝子解析により、東北から北陸を中心に生息するキタノメダカと、主に関東以西に生息するミナミメダカに大別される。ミナミメダカも遺伝子型によって複数の集団に細分され、沖縄・奄美地方のものは「琉球型」として区別できる。
 今井さんらは2003~10年に各地でミナミメダカを採集し、ミトコンドリアDNAを比較。沖縄県内でも8カ所で採集。知念村(現南城市)の水田跡のメダカ52匹のうち51匹が本州や九州で見られる遺伝子型を持っていた。
 メダカは国内各地で数が減っており、「絶滅の危険が増大している種」として環境省のレッドリストに記載されている。各地で保護活動として放流が行われているが、他地域産や観賞用のものが放流され交雑するケースもある。今井さんは「善意の放流が、遺伝子汚染を進行させていることも知ってもらいたい」と話している。

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