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海洋生物、初の「レッドリスト」 絶滅1種、絶滅危惧種56種

 環境省と水産庁は21日、絶滅の恐れがある海の生き物をまとめた「海洋生物レッドリスト」を初めて発表した。サンゴの仲間オガサワラサンゴ1種を「絶滅」に、大型のサメの仲間シロワニなど56種を絶滅危惧種に分類した。
 オガサワラサンゴは1935年に東京都・小笠原諸島の父島で発見されたが、その後の調査でまったく見つかっていない。国際的にも珍しく、環境省は国内で絶滅したと判断した。
 シロワニは最大3メートル以上になるサメの仲間。水族館で飼育されることも多いが、近年は小笠原諸島周辺の限られた海域でしか報告がない。絶滅の危険性が高いとして「絶滅危惧1B類」にした。
 環境省は約1万種を評価。うち絶滅危惧種に分類したのは甲殻類30種、魚類16種、サンゴ類6種、その他の無脊椎(むせきつい)動物4種。

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