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日本農業大賞に東近江の協議会 水田、魚の繁殖の場に

 農業経営や技術の発展に取り組み、地域活性化に貢献している農家などを表彰する日本農業賞(JA全中など主催)の「食の架け橋の部」大賞に、東近江市の「栗見出在家町魚のゆりかご水田協議会」が選ばれた。14日、協議会のメンバーが県庁を訪れ、三日月大造知事に県内で初となる大賞受賞を報告した。
 協議会は、2006年設立。地域の約80軒で農業排水路に魚道を整備し、水田をコイやナマズの繁殖の場として再生する「魚のゆりかご水田」作りを進めてきた。数ヘクタールから始まり、現在約30ヘクタールに。企業や大学などが米作りに参加する水田オーナー制度作りや、生き物学習会の開催など、農業者と消費者をつなげる取り組みが評価された。
 メンバーはこの日、ゆりかご水田でとれた米で作った純米吟醸酒の新酒「ぷくぶく」(720ミリリットル、1700円)を知事に贈った。村林又蔵代表(68)は「琵琶湖を生かし、知ってもらう取り組みを水田を通して多くの人にさらに広げていきたい」。新酒はJAグリーン近江きてか~ななどで販売予定。問い合わせは協議会(0748・45・0603)へ。

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