代替フロン削減促す　環境省の検討会

　環境省の検討会は９日、エアコンや冷蔵庫の冷媒に使われ地球温暖化に悪影響を及ぼす代替フロンの規制について、２０３６年までに８５％減らす目標を前倒しすべきだという報告書をまとめた。メーカーに対して代替フロンを回収すれば一定量を生産して使用することを認めるなどして、削減を加速化させることを目指すべきだとした。
　昨年改正された国際ルール「モントリオール議定書」で、日本などの先進国は代替フロンのハイドロフルオロカーボン（ＨＦＣ）を、３６年までに二酸化炭素換算で１１～１３年の平均から８５％削減することになった。日本はＨＦＣを廃棄する際に業者が回収することを義務付けているが、大気中に放出されるなどして１５年度の回収率が２２％にとどまっている。