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諸塚材「つみき」、世界へ飛躍 パターン自在、国外7カ国でも販売

 村の約95%を森林が占める諸塚村。その山から切り出した杉で作られた「つみき」が注目を集めている。昨年末にはフランス・ルーブル美術館であったパーティー会場にも飾られ、話題となった。木材の新たな可能性に、地元も期待を寄せている。
 作曲家の坂本龍一さんが代表を務めている森林保全団体「モア・トゥリーズ」(東京)が、村に企画を持ち込んだ。2004年に九州で初めて森林管理協議会(FSC)の認証を取得したことなどから、諸塚材に注目したのだという。国産材の新たな使い道を模索する中から発案されたコンセプトは「建築的要素のある大人の積み木」だ。
 20年東京五輪のメインスタジアムとなる新国立競技場を設計した隈研吾さんがデザインを担う。V字形で、その角度や切り込みの入れ方を計算し、さまざまなパターンで積み上げられるのが特徴。15年10月に発売されると、都内のほかフランス、アメリカ、デンマークなど国外7カ国まで販売エリアが拡大。国内外約40店舗で、これまでに3万ピースを売り上げている。

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