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室堂平にニホンジカ 生態系へ影響危惧 県が初確認

 国特別天然記念物のニホンライチョウが生息する立山・室堂平で、県が昨年10月、ニホンジカを初めて確認した。立山黒部アルペンルート沿いでは2012年以降、ニホンジカが確認されており、県は「数が増えれば、ライチョウを含む生態系に影響を及ぼす」と警戒を強めている。
 県自然保護課によると、昨年10月6日夜、室堂平(標高2345メートル)に設置された赤外線カメラで、雄のニホンジカ2頭が撮影された。県などは07年、アルペンルート沿いに美女平(同1034メートル)から最高地点の室堂平まで赤外線カメラを設置。ニホンジカは12年に初めて撮影され、今回が8例目。夏から秋にかけてエサとなる植物を求めて、立山連峰のふもとや北アルプスの長野県側から侵入したとみられる。
 ニホンジカは、明治期に県内からほぼいなくなったが、07年ごろに長野、岐阜両県から侵入し、現在は約1千頭が生息しているとみられる。同課の平野雅治副主幹は「群れで行動し集中的に植物を食べるため、出没する数が増えればライチョウを含む生態系全体に大きな影響を及ぼす」と危惧する。
 県は、農林業や生態系に被害をもたらすとして、今年度からニホンジカとイノシシの捕獲・駆除事業を本格化。カメラやGPS発信器などを使った監視・調査や、若手の狩猟免許保持者の育成に努めている。ニホンジカは放置すれば毎年1・1倍程度に増えるとされる。県は現在の1千頭程度を維持して高山に出没する頻度を抑えたい考えだ。
 県内には、国特別天然記念物のニホンカモシカ(ウシ科)も「北アルプスカモシカ保護地域」を中心に2千~3千頭生息しているが、群れで行動しないため生態系への影響は少ないとされている。

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