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屋久島、松枯れ深刻 例年の4倍、世界遺産地域に迫る

 屋久島で松枯れが深刻になっている。原因は松くい虫で、被害の規模は例年の4倍ほどに拡大。世界遺産地域近くの森まで迫っており、マツ科の絶滅危惧種「ヤクタネゴヨウ」などへの影響を心配する声が上がっている。
 島南部にそびえるモッチョム岳(940メートル)を見上げると、常緑の森に枯れた褐色のマツが点々と広がっている。辺り一面が枯れた斜面もあり、まるで紅葉した森のようだ。
 屋久島町農林水産課によると、松枯れが深刻になり始めたのは今夏からで、被害は島の広範囲に及んでいるという。町議会の12月定例会に提案された補正予算案では、対策費として380万円を計上。今年度中に200立方メートル分の枯れたマツを駆除する計画だ。
 松くい虫は「マツノザイセンチュウ」という線虫で、幹の内部に入ってマツを衰弱させる。樹皮を食べるカミキリ虫が媒介して広がるため、「伝染病」のように被害が拡大するという。
 屋久島と種子島だけに自生するヤクタネゴヨウの保全活動を続ける「屋久島・ヤクタネゴヨウ調査隊」の手塚賢至代表(63)は、被害が海まで世界遺産の森が続く島西部に広がることを心配する。西部地域には1千本以上のヤクタネゴヨウが自生しており、被害が一度広がると、その多くが枯死する恐れがあるからだ。
 手塚さんは「西部地域に近い森で集中的に駆除をして、世界遺産の森だけは絶対に守り切らないといけない」。国や県、町が連携して対策を取る必要があると指摘している。

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