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家庭向け電力販売、みやぎ生協が参入 組合員へ来秋供給めざす 

 みやぎ生協(仙台市)は、県内で家庭向け電力販売事業に参入することを決めた。再生可能エネルギー中心の新電力会社から電気を調達し、組合員向けに来秋の供給開始をめざす。価格は東北電力と同じ水準にする方針。
 初年度は共同購入を利用する世帯の1割にあたる1万3千世帯への販売をめざす。みやぎ生協は、秋田県の風力発電会社や福島県の太陽光発電会社に出資しており、両社からの調達も検討する。宮本弘理事長は朝日新聞の取材に「以前から原発に依存せず二酸化炭素の排出を抑えた電力販売を考えてきた」と話した。
 4月に家庭向けの電力小売りが自由化されたが、県内での参入はケーブルテレビ会社などの一部にとどまる。電力広域的運営推進機関によると11月末時点で、東北電力から新電力への切り替え率は1・5%(7万5200件)で、東北電の一人勝ちが続く。
 食品スーパー「コープ」の利用者を含めたみやぎ生協の組合員は、県内世帯の7割超にあたる72万3千世帯。今回の参入が県内の電力小売市場に与える影響が注目される。

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