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インド・デリー周辺の冬小麦が都市排出を上回る二酸化炭素を吸収

日本航空の航空機を利用した温室効果ガス観測プロジェクトにおいて、インド上空で観測された二酸化炭素濃度データを解析したところ、デリー周辺の大気中二酸化炭素濃度は冬季から初春にかけて非常に低い濃度となっていることがわかった。これは主に、インド北部で冬季に栽培される冬小麦によって大量の二酸化炭素が吸収されたことが原因であるこみなされ、吸収量はこの時期にデリー周辺で排出される人為起源二酸化炭素の2倍ほどにもなると見積もられた。インド北部は世界でも重要な穀倉地帯だが、農作物の栽培による二酸化炭素吸収量の研究は非常に限られていた。この結果によって南アジア域における炭素循環の理解が大きく進むものと期待できる。

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