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「デュプロ精工」に特別賞 コピー用紙を溶かし再生紙 エコプロダクツ大賞
- 2016/11/30
- 朝日新聞
- 和歌山県
- サマリー
環境負荷の低減に配慮した製品やサービスを表彰するエコプロダクツ大賞(エコプロダクツ大賞推進協議会主催、財務・環境・経済産業省など後援)の今年の審査委員長特別賞に、紀の川市上田井の事務機器メーカー「デュプロ精工」(池田弘樹社長)が開発した小型製紙装置「RECOTiO(レコティオ)」が選ばれた。
同社によると、使用済みのコピー用紙を溶解し、着色粉末を取り除いて白い再生紙をつくる小型製紙装置。再生紙はコピー用紙として利用できるほか、厚紙再生すると名刺としても使える。従来の再生紙は製紙工場など限られた大規模施設での生産が主だが、レコティオは機械の幅を5メートル以内に抑えるなど小型化に成功したのが特徴。オフィス内での設置も可能になり、再生のために使用済み用紙を製紙工場などへ輸送する手間を省けるようになるなど、二酸化炭素(CO2)の排出削減に一役買う。また、機密文書を事業所内で処理できることで、情報管理の強化にもつながった点なども評価された。