ニュースピックアップ
ニュースピックアップ

手賀沼守ろう、外来植物駆除大作戦 市民団体、柏・大堀川で南米原産多年草を

 手賀沼の環境保存に取り組む市民団体の連絡会「美しい手賀沼を愛する市民の連合会」が25日、柏市の北柏ふるさと公園南側を流れる大堀川で、特定外来生物ナガエツルノゲイトウを駆除した。将来、治水や農業に悪影響を与える懸念があるとして、重機を使った大規模な作戦となった。
 連合会は我孫子、柏、流山、印西、鎌ケ谷各市の環境保護団体など23団体で構成している。連合会によると、ナガエツルノゲイトウは南米原産の多年草。手賀沼や周辺河川で繁殖し、ボートの出入りができなくなる被害が起き、排水機場にも流れ着いている。亀成川(印西市)では水田への侵入を確認している。
 連合会は手賀沼で遮光シートをかぶせて死滅させるなどの駆除をしてきたが、大堀川で大量に繁殖し、手賀沼に流れ込む恐れがあるとして川を管理する県柏土木事務所に相談。同事務所の呼びかけに応じた柏市建設業会が重機3台、トラック3台を出して協力した。
 川の約300平方メートルで50人近くが駆除作業をし、トラックで運んだ。柏市建設業会の吉田孝幸会長(67)は「業会としても環境問題に携わり、地域に貢献したい」。連合会の八鍬雅子会長(69)は「農業に被害が出ることを心配している。ここで食い止めたい」と話した。

PAGE TOP