杉生産、２５年連続日本一に　宮崎で式典、達成祝う

　県産の杉素材生産量が２５年連続日本一を達成したことを祝う「２５年連続スギ生産日本一記念式典」（県など主催）が１７日、宮崎市の市民プラザで開かれた。林業関係者ら約５００人が参加し、河野俊嗣知事は「多くの先人たちのおかげ。次の世代に向けた努力をしていきたい」と述べた。
　農林水産省の木材統計調査によると、県内の昨年の杉素材の生産量は約１６３万８千立方メートルで、２位の秋田県は約１０８万８千立方メートルだった。宮崎県は１９９０年代から生産量を大きく伸ばしている。
　式典では、県産杉の販路拡大などに貢献したとして、住宅販売会社など１６個人・団体に対し、河野知事から杉製の感謝状が贈られた。「宮崎の森林・林業・木材産業　未来への展望」と題するパネルディスカッションもあり、関係者らが活発に議論した。
　河野知事は「再造林対策、山村の所得向上、山村地域の活発化の三つの対策が重要。宮崎の森林業界を元気にするよう取り組んでいきたい」と話した。