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環境・エネルギー…地球の課題に挑め 京大など、リーダー育成

 環境やエネルギー問題など、地球規模の課題に取り組むリーダーの育成が、京都大、東京大など全国7大学で進んでいる。研究中心の大学院教育のあり方を変える文部科学省のプロジェクトで、このほど成果と課題などを話し合うシンポジウムが京大で開かれた。

 プロジェクトは、「博士課程教育リーディングプログラム」の一つで2012年度から本格的に始まった。背景に、従来の大学院教育と、社会が求める人材の育成との間のずれが大きくなっていることや、東日本大震災後のリーダー待望論があるという。シンポでは、京都、東京、大阪、名古屋、九州、東京工業、慶応の7大学で学ぶ14人が登壇し、研究・体験などを発表した。
 パネルディスカッションでは、京大など最初にスタートした3大学で、各大学への年3億~4億円にのぼる文科省の補助金が17年度で切れる問題が議論された。人件費や旅費、学生への奨励金などに使われているお金だが、最大7年間に限定されている。「海外での調査やインターンシップが維持できなくなる」という危機感を訴える声があったほか、「企業からも拠出金を出してもらう」「内外にプロジェクトの重要性を知らせることが将来を左右する」などの意見が出た。

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