ニュースピックアップ
ニュースピックアップ

アフリカゾウ、7年で3割減 密猟主因、ペース加速

 野生のアフリカゾウは18カ国に約35万頭生息し、7年間で約3割減っていることが、NGOや研究者などで作るプロジェクトチームの調査でわかった。チームは象牙を狙った密猟が主な原因だと推測している。
 プロジェクトは「グレート・エレファント・センサス(GEC)」。2014年から15年にかけて、アフリカゾウの大半を占め、草原にすむタイプのサバンナゾウを81機の飛行機を使って空から数えた。
 最も生息数が多かったのはボツワナで約13万頭、最少のカメルーンで148頭。18カ国で約35万2千頭がいると推計した。タンザニアやモザンビークなどで減少が激しかった。84%は保護区内で確認されたが、死骸も多く見つかり、保護区内でも安全とは言えない現状が浮き彫りになった。
 過去のデータなどと比べて分析すると、ゾウの個体数は1995年から07年の間は増加傾向だった。しかし、その後減り始め、最近は減少の割合が加速。10年から14年の間には年に約2万7千頭ずつ姿を消しているという。
 アフリカゾウをめぐっては、象牙を狙った密猟が横行しており、テロ組織の資金源となっている恐れも指摘されている。

PAGE TOP