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温暖化、五輪にリスク 「開催可能都市減る」試算

 地球温暖化が進めばアジアで夏季五輪が開催できるのは2085年には2都市だけになる――こんな研究結果を米カリフォルニア大などのチームが英医学誌ランセットに発表した。熱中症のリスクが高まり、マラソンなどの競技が難しくなるためだという。
 標高1600メートル未満で人口60万人以上の北半球の645都市について、温暖化対策をとらなかった場合の2085年の7~8月の気温と湿度を予測。気温や湿度などから算出される「暑さ指数(WBGT)」が日陰で26度以上になると、マラソン競技が中止になるリスクがあると仮定した。
 すると、リスクが低いのは33都市に限られ、そのほとんどは西欧の都市だった。アジアではウランバートル(モンゴル)とビシケク(キルギス)だけ。温暖化が進んだ22世紀初めには、ベルファスト、エディンバラ、グラスゴー(いずれも英)、ダブリン(アイルランド)の4都市のみになるという。

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