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上越山岳地域の国内推薦が決定 ユネスコのエコパーク

 生物多様性の保全、自然と人間社会の共生を目的とするユネスコ(国連教育科学文化機関)のエコパーク(生物圏保存地域)に、みなかみ町を中心に群馬、新潟両県にまたがる上越山岳地域が12日、国内推薦されることが決まった。順調に進めば来年6月ごろにも登録される。
 宮崎、大分両県にまたがる祖母傾山系とともに、この日の日本ユネスコ国内委員会分科会で決まった。岸良昌町長は「赤谷の森のプロジェクトや谷川岳のエコツーリズムなど、すでに環境を大切にしながら人の活動を強化する試みを進めている。認めていただきありがたい」と話した。
 対象地域は同町全域(781平方キロ)と新潟県魚沼市、南魚沼市、湯沢町の各一部の計913平方キロ余り。利根川最上流の「核心地域」、水源涵養(かんよう)の森林を保全管理する「緩衝地域」、里山が広がる「移行地域」に分けて共生をめざす。
 世界遺産が「手つかずの自然」を求められるのに対し、エコパークは「生物多様性の保全と持続可能な発展との調和を図る」という違いがある。国内では鹿児島県の屋久島や長野・群馬両県の志賀高原など7カ所、世界では今年3月現在で120カ国、669地域が登録されている。

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