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絶滅危惧種のハチ、つくばで繁殖 ニッポンハナダカバチ、1千匹超す

 砂地に巣穴を掘って子育てをする絶滅危惧種の蜂「ニッポンハナダカバチ」が、つくば市天久保4丁目の国立科学博物館筑波実験植物園で繁殖していることが確認された。成体は1千匹を超えるとみられ、これほど多数の個体がいる営巣地は非常に珍しいという。
 ニッポンハナダカバチは、毒針でハエなどの虫に麻酔をかけ、巣の中に運び込んで幼虫のエサにする習性がある。メスが単独で子育てをし、深さ30センチほどの細長い穴を掘る。
 海岸の砂地を再現した植物園の一角で、姿が見られるようになったのは2年ほど前。今年に入って県自然博物館の久松正樹さんがニッポンハナダカバチと確認した。頭から穴に潜っては後ろ向きに砂をかき出し、せっせと巣作りする姿を、遊歩道から観察することができる。

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