ニュースピックアップ
ニュースピックアップ

クマ目撃570件、06年以降最多 4~6月、県対策呼びかけ

 県内で4~6月にクマが目撃された件数が計570件となり、2006年以降で過去最多となったことが、県の調査でわかった。県は「年間でみれば総数は変わらないが、クマが早い段階から動き始めている証拠。早めに対策をしてほしい」と呼びかけている。
 県鳥獣対策・ジビエ振興室によると、この3カ月間に人の生活圏の里地で209件、山林で361件、クマが目撃された。特に、山林での目撃数が例年より倍増しており、5月には坂城町で山菜採りをしていた60代男性がクマと遭遇してけがをする被害も出ている。
 クマは通常、7、8月ごろ目撃数が多くなるが、今年は例年より気温が高く、エサとなる山菜や木の実が早く成長したことで、冬眠から覚めたクマも動き出すのが早くなっていることが背景にあるという。
 県鳥獣対策・ジビエ振興室の佐藤繁室長は「今の時期から畑へのクマの侵入を防ぐ電気柵を張り、熊鈴やラジオで音を鳴らしながら山に入るなどし、注意してほしい」と話している。

PAGE TOP