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今年も生まれたよ!絶滅危惧種、ウシモツゴ 東山動植物園

 東山動植物園(名古屋市千種区)が、今年も絶滅危惧種のコイ科の淡水魚「ウシモツゴ」の繁殖に成功した。飼育担当の水野展敏さん(51)によると、約800個の卵が産み付けられ、500匹以上の稚魚が生まれた。
 ウシモツゴは東海地方の固有種で、体長は成魚で約6センチ。環境省のレッドリストでは、ごく近い将来に野生での絶滅の危険性が極めて高いとされる「絶滅危惧1A類」に分類されている。
 東山動植物園では2012年から、ウシモツゴの繁殖に取り組んでいる。生殖機能を強めるため、冬も外で育てて冬眠をさせたり、卵を移した水槽の水温や稚魚の餌に細心の注意を払ったりして、これまでに千匹以上が孵化(ふか)したという。「この取り組みを通じて、ウシモツゴの絶滅を防ぎたい」と水野さん。目標は繁殖させたウシモツゴを自然に戻してやることだ。

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