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淡路の海、豊かさ実証 須磨水族園園長ら調査、魚介81種確認

 洲本市海岸通1丁目の大浜海岸で、生物の種類などから環境の変化を把握するための調査があった。神戸市立須磨海浜水族園の関係者ら十数人が参加。藻場や岩場などから小魚や貝類など80種類以上を採集した。同様の調査が実施されている大阪湾沿岸の中でも種類が多く、多様な生態系が保たれていることを確認できたという。
 専門家や行政関係者らでつくる「大阪湾環境再生連絡会」が、大阪湾の環境の変化を調べる手がかりにするため、2008年から毎年実施している「大阪湾生き物一斉調査」の一環。大浜海岸は、大阪湾沿岸にある28カ所の調査地点のうちの一つになっている。
 今月2日の調査には、須磨海浜水族園の吉田裕之園長や大阪市立自然史博物館の大谷道夫・外来研究員らが参加。タモやバケツを手に海岸の岩場や、水中にある藻場などに住む生き物を探した。約3時間の調査で体長10センチほどのアナハゼやカワハギなどの小魚、エビやカニなどの甲殻類、ヒトデや貝などを採集。体が鮮やかな青い色をしたウミウシなども見つけた。
 名前を確認できた生き物だけで81種類にのぼった。大谷・外来研究員は「大阪湾沿岸の調査地点の中で80種類以上も見つかるのはまれ。生き物が豊かな貴重な場所であることが確認できた」と話した。

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