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絶滅危惧種の藻、井の頭池で確認 60年ぶり、1500株が発芽

 環境庁が絶滅危惧種に指定している藻類「イノカシラフラスコモ」が、約60年ぶりに都立井の頭公園(武蔵野市、三鷹市)の井の頭池で確認された。都が発表した。
 イノカシラフラスコモは1957年に井の頭池などで発見された日本固有種。地域の名前を冠しているが都市化によって都内では姿を消し、現存する生育地は千葉県市川市だけだった。5月に都などが池の底を調べたところ、約1500株が発芽していたという。
 井の頭池では2014年から今年3月にかけ、池の水を抜いて外来種を取り除く「かいぼり」を実施。池底が日光にさらされたことで、泥の中にあった胞子が活性化したとみられる。都西部公園緑地事務所の担当者は「井の頭池をかつての姿に戻したいと思って環境改善に取り組んできた。自然繁殖でどんどん広がってほしい」と喜んでいる。
 

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