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砂漠緑化活動、育つ森 中国へ、ボランティア募集 久留米のNPO

 中国・内モンゴル自治区の砂漠緑化を続ける久留米市田主丸町のNPO法人「田主丸町緑の応援団」(宮崎吉裕団長)が、今年の緑化作業に派遣するボランティアを募集している。
 砂漠緑化の活動は、日本三大植木産地の一つとして知られる旧田主丸町が「『緑化の町』ならではの国際貢献を」と1996年から始めた。毎年出向く先は、内モンゴル自治区のクブチ砂漠。砂漠緑化の第一人者で、町内でも講演した故遠山正瑛・鳥取大名誉教授がこの地で緑化を手がけていたのが縁となった。
 中学生らを含む「九州田主丸隊」を毎年編成し、派遣を重ねてきた。旧田主丸町が2005年に久留米市に合併した後は「緑の応援団」が活動を引き継ぎ、実施主体になった。市の支援も受けて活動を続ける。
 これまで20次にわたり、小中高の児童生徒57人を含む延べ342人を派遣。参加者は福岡や北九州など県内一円から集まってくる。現地で植えたポプラは1万5826本にのぼる。
 現地にはほかにも日本から多くのボランティアが植樹に訪れており、森もできて小鳥や小動物もすみ着くようになっているという。
 今年の第21次隊の派遣日程は、8月16~22日の6泊7日。福岡から空路北京に入り、寝台列車や車で現地へ。クブチ砂漠で植林地の視察をした後、2日間、ポプラの苗を植える。今回で17回目の参加となる団長の宮崎さんは「私たちの暮らす日本とかけはなれた砂漠と、その地に暮らす人たちに触れ、視野を広げてほしい」と参加を呼びかける。
 対象は中学生以上。旅行費用は総額約20万円程度。定員30人で先着順。最少催行人数は10人。7月8日締め切り。問い合わせは緑の応援団理事の久野博さん(090・7442・8492)へ。

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