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クロマツ林よ再び、苗木500本を植樹 南三陸

 東日本大震災後に松食い虫の被害がひどくなった南三陸町・歌津崎のクロマツ林をよみがえらせようと、東京・世田谷のNPOが4日、地元住民らと苗木の植樹会を開いた。
 企画した「世田谷のみどりと防災を考える会」のメンバーや地元の小学生ら約60人が参加。松食い虫に強いクロマツの苗木約500本を、会のメンバーの指導で1本ずつ手で植えていった。町立伊里前小6年の小野亮介君(12)は「大変だったけど、美しい林に育ってほしい。大人になったら見に来たい」と話した。
 町によると、クロマツ林は江戸時代の初期に植林された。20年ほど前までは巨樹が林立していたが、松食い虫が原因の立ち枯れが広がったという。震災後は防除もままならず、被害がより進んでいる。
 会のメンバーは震災後、町内で、立ち枯れたマツの伐採などの支援をしてきた。昨年は歌津崎で伐採をしたが、環境の回復に役立ちたいと、植樹を企画した。今後も続けていく考えだ。
 

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