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知床の流氷減、モアイ像近くに波 世界遺産、温暖化で危機 ユネスコなどが報告書

 ユネスコ(国連教育科学文化機関)などは26日、地球温暖化で知床(北海道)やベネチア(イタリア)などの世界遺産が危機にさらされているとする報告書を発表した。各国政府や観光産業などに、温室効果ガスの排出削減や被害の軽減策に取り組むよう促している。
 報告書は、温暖化の影響が確認されている29カ国31カ所の自然遺産と文化遺産の状況をまとめた。流氷が育む生態系が評価されている知床では流氷が減っている。モアイで有名なイースター島(チリ)は海岸浸食で石像の近くまで波に洗われている。
 氷河が後退しているエベレスト一帯のサガルマータ国立公園(ネパール)などは観光収入への依存度が高く、地元経済への影響も大きい。ガラパゴス諸島(エクアドル)などは温暖化の影響に加えて、過度な観光化も危機に拍車をかけているという。
 温暖化により生態系や文化的価値が失われれば、登録取り消しにつながる可能性がある。ユネスコ世界遺産センターのメスチルド・ロスラー所長は「世界遺産を将来にわたって守るには、『パリ協定』で掲げた気温上昇を2度未満に抑える目標の達成がきわめて重要だ」としている。

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