ニュースピックアップ
ニュースピックアップ

温室ガス、5年ぶり減 14年度3.1%減 再生エネ大幅増

 環境省は15日、2014年度の国内の温室効果ガス排出量は約13億6400万トン(二酸化炭素=CO2=換算)だったと発表した。電力消費が減ったことや、再生可能エネルギー(再生エネ)の普及などで、前年度に比べて3・1%減り、5年ぶりに減少に転じた。
 電気事業連合会の資料によると、発電電力量は13年度の約9397億キロワット時から、14年度は約9101億キロワット時へと減少。再生エネも、太陽光発電が大きく伸びるなどした。資源エネルギー庁によると、固定価格買い取り制度後の導入出力は、13年度末時点で約895万キロワットだったが、14年度末には約1876万キロワットに達した。
 見過ごせないのが天候の効果だ。14年度は夏の西日本の平均気温が低めで、冬の北日本が暖冬に。排出量が増え続けた10~13年は、おおむね夏の平均気温が全国的に高く、冬は低い年が多かった。環境省は、電力を消費する冷暖房の需要に影響したとみており、5年ぶりの排出量削減には「天の恵み」も味方した形だ。

PAGE TOP