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多摩の森を手入れ、有志続々 都が募集、10~80代の244人登録

 多摩地域の森林で、植栽や雑草木を刈り払う作業などに参加するボランティア活動「とうきょう林業サポート隊」に注目が集まっている。参加者が増え、週1回だった活動も今月から2回となり、関係者は「森づくりへの理解を深めてほしい」と期待している。
 島部を除く都の面積の約3割を占める森林のほとんどが多摩地域にある。大半は私有林で、林業に関わる人たちが減って、高齢化も進み、管理が行き届かず、荒れる森林が増える。
 そこで、都が昨年7月から、森林作業のボランティアに参加する「とうきょう林業サポート隊」の募集を始めた。
 3月末現在、登録者は10~80代まで244人。約8割が男性だが、30代以下の約4割は女性だ。
 昨年10月に活動を開始。毎週土曜の朝、弁当を持参した隊員が青梅市などの山林を目指す。
 現場は山の斜面。指導員に教わりながら取り組む作業も多岐にわたる。2~3年育てた苗木の植栽、雑草木を刈り払う「下刈り」のほか、歩道の設置までこなす。
 口コミで参加希望者が増え、土曜だけの活動日では対応できず、今月から水曜も作業することになった。6日は50~70代の男女5人が参加し、ヒノキの植栽に取りかかった。町田市の元会社員、荒木一誠(かずなり)さん(65)は「趣味の山歩きで山が荒れる様子を目にし、何かできないかと思っていた。登山道から一歩外れた現場に入り、これまで見てきた山の違う一面に触れながら作業を体験できるのがいい」と話した。
 活動の詳細やメンバー登録の申し込みは、専用サイト(https://ringyou-support.tokyo/)で。

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