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ブナ大豊作→クマ出産ラッシュ? 大量出没に要注意

 県内で今月以降のツキノワグマの大量出没が予想されている。県によると、昨秋に主食のブナが大豊作だったため、冬眠中に「出産ラッシュ」を迎えた可能性が高いらしい。子と行動を共にする母グマは攻撃的になるため、山に入る際は一層の注意が必要という。
 県内でクマの生息地は主に阿武隈川から西側とされる。8日には福島市桜本でクマ2頭の目撃情報があった。県が昨秋、会津や中通りの山林でブナの実の付き具合を調べたところ、14地点のうち9地点で「大豊作」と判断された。とりわけ、会津では「6、7年に一度の大豊作だった」(県会津地方振興局)という。
 県自然保護課によると、雌グマは脂肪分の多いブナの実を大量に食べると、体調がよくなって冬眠中に出産しやすくなる。冬眠明けは親子で行動し、子を守るために神経質になって人間を襲うこともあるという。
 また、クマが冬眠を終えて活動期に入るのは、例年だと4月半ばごろだが、少雪の影響で早まっている可能性があるという。同課の担当者は「登山や山菜採りの際は、鈴やラジオなど音が出るものを身につけて存在を知らせ、クマが人間から遠ざかるよう留意して欲しい」と呼びかける。

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