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身近な絶滅危惧植物知って 大阪市立大付属植物園で特別展示

 絶滅危惧植物を通して環境保全に関心を持って――。交野市の大阪市立大学理学部付属植物園で、特別展示「私たちが住んでいる地域の絶滅危惧植物」が開かれている。この植物園では以前から絶滅危惧植物の収集に取り組んでいるが、一般公開は初めて。
 ムジナモやコケリンドウなど、主に近畿地方に生育する絶滅の恐れのある植物約20種類を展示した。
 水生植物のムジナモは、二枚貝のような葉で虫を捕る食虫植物。京都府にあった巨椋(おぐら)池が約75年前に干拓によって農地になったことをきっかけに、近畿地方では絶滅してしまった。日本全体でも生育している場所はかなり少ないという。
 大阪市立大学理学部の厚井聡講師は「黄色い花で年配の人になじみのあるクサレダマも、このままだと日本からいなくなる可能性がある。春の散策がてら、楽しみながら知ってほしい」と話す。展示は5月22日まで。問い合わせは植物園(072・891・2059)。

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