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「大山のブナ林」多様な植生紹介 鳥取でシンポ

 ブナ林への理解を深めるシンポジウムが12日、鳥取市文化センターで開かれた。今回のテーマは「大山のブナ林と森林の生態」。約60人が参加した。
 県東部・扇ノ山山系にある河合谷高原(鳥取市国府町)で耕作されなくなった開墾地をブナ林に復元する活動をしている「河合谷高原の森林復元を考える会」が主催。現地での活動に加えて2009年度からシンポを開き、今回が7回目だ。
 特別講演で、大山自然歴史館の矢田貝繁明館長が、西日本最大級のブナ林がある大山の自然について話した。樹齢200年のブナ林など多様な植生を写真で紹介。ブナの葉や寿命で倒れた木がクチキトサカタケ、トンビマイタケなどのキノコに分解され土にかえる天然ブナ林のサイクルや、大山での自然保護活動などを説明した。
 「考える会」会長の作野友康・鳥取大名誉教授は講演会後、「ブナ林の役割や、野生動物との関係を理解してもらうきっかけになったと思う。これからもブナを育てる活動を続けていきたい」と話した。

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