被爆サクラ「クローン」植樹　培養成功、福島にも　広大付属高

　広島市中区の江波山に自生し、原爆にも耐えた「エバヤマザクラ」の苗木が２７日、同市南区の広島大学付属高校に植樹された。生徒が組織培養で「クローン」を作ることに成功して育った苗木が約３年半ぶりに里帰りした。今後、福島の高校などにも植えるという。
　市天然記念物のエバヤマザクラは、推定樹齢約１８０年。貴重な桜を継承しようと同校は２００７年から培養の研究を始めた。住友林業（東京都千代田区）のサポートを受け、１２年１０月に成功した。