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自然・かやぶき…活性期待 「京都丹波高原国定公園」誕生へ

 府北中部の由良川・桂川上中流域が23日の国の中央環境審議会の部会で、「京都丹波高原国定公園」として指定されることが決まった。府内では2007年の「丹後天橋立大江山」に続き4番目の国定公園となる。
 国定公園は、南丹市を中心に綾部、京都の両市と京丹波町にまたがる6万8851ヘクタール。指定されると、開発に規制がかかる。原則として開発ができない「第1種特別地域」の2485ヘクタールに、原生林が残る「芦生(あしう)の森」(南丹市美山町)や希少な昆虫類が生息する「八丁平湿原」(左京区)などが指定される。
 指定の最大のメリットは、地域の認知度が上がることだ。府は観光が盛んになれば地域の活性化につながると見込む。また、原則として規制のない「普通地域」以外では建物や工作物の設置が制限され、環境を守りやすくなる。
 今年、府はこの地域を含む府北中部で「森の京都」として様々なイベントを展開する。山田啓二知事は「このエリアのすばらしさを府民と共有しながら全国に発信し、豊かな自然を守り育てていく機運を盛り上げたい」とコメント。国定公園の中核をなす南丹市の佐々木稔納市長は「貴重な財産を後世に引き継ぐ決意を新たにし、自然保護や景観保全、地域活性化、林業振興につながる施策を推進したい」との談話を出した。

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