米ＣＯ２新規制、最高裁差し止め　オバマ政権の目玉政策

　米最高裁は９日、オバマ政権が温暖化対策の目玉とする発電所から出る二酸化炭素（ＣＯ２）を減らす新規制について、導入を一時的に差し止める決定を出した。制度に反対する約３０の州や企業などが取り消しを求めている別の訴訟が決着するまでの措置という。
　米メディアによると、裁判官９人のうち５人が差し止めに賛成した。制度の取り消しを求める訴訟は、ワシントンの控訴審で審理が続いており、最終的に最高裁による判決が出るのはオバマ大統領の退任後の来年以降になる見通し。オバマ氏が政権のレガシー（遺産）としてきた新規制の存続は、最高裁と次期大統領の判断にゆだねられそうだ。