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違法伐採、宇宙の目が監視 衛星「だいち2号」、赤道地域のデータ公開へ

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と国際協力機構(JICA)は、地球観測衛星「だいち2号」を使って赤道地域の違法伐採監視を始める。8月から衛星の観測データを無料で公開し、各国での対策に役立ててもらう。
 だいち2号は、2014年5月に打ち上げられた。昼夜や天候に関係なく地上を観測する能力があり、主に災害時の浸水や地形変化の観測に使われている。搭載レーダーで全地球的な森林監視も実施している。
 今回は、赤道地域で多発し、地上からの監視が困難な違法伐採を把握できるよう、森林の分布画像を公開することにした。ホームページを開設し、だれでも見られるようにする。50メートル四方の画像を約1カ月半ごとに更新していく。対象は東南アジア、アフリカ、南米の数十カ国になる見込みで、地球全体の半分程度の森林面積にあたるという。
 先代の「だいち」は09~12年、ブラジルのアマゾン地域で2千件超の違法伐採を見つけ、森林の減少を40%抑えることに貢献したという。

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