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絶てぬ密猟、ゾウ窮地 モザンビーク、5年で半減

 アフリカのゾウが激減している。モザンビークでは過去5年で約5割減少。タンザニアでも約6割減った。象牙を目的とした密猟が原因だが、犯行が組織的に行われていることに加え、取り締まる側の汚職の存在も指摘され、密猟根絶は難しい。
 国際NGO「野生生物保護協会」によると、モザンビーク国内のゾウは、5年間で約2万頭から約1万300頭に約5割減少。被害の95%が同国北部に集中しており、キリンバス国立公園全体では08年には約2千頭いたものが、14年には約790頭に減った。
 自然保護団体「トラフィック」によると、隣国タンザニアでも、過去5年間で約10万9千頭から約4万3千頭へと約6割も減少。米ワシントン大などの研究チームは違法象牙などのDNAを分析し、モザンビークとタンザニアにまたがるエリアが密猟の一大多発地帯となっている可能性を指摘している。
 

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