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ホタルと共に清掃活動や自然調査 福山の服部小、環境美化で文科大臣賞

 飲料業界6団体で構成する食品容器環境美化協会(東京)の表彰で、福山市駅家町の服部小(田中弘記校長、児童数47人)が最優秀の文部科学大臣賞に選ばれた。地域と協働したホタルの保護活動や長年の資源回収が評価された。29日に東京で表彰式がある。
 駅家町の服部地区はホタルの里として知られ、学校の近くを流れる服部川には毎年6月ごろ、ホタルの淡い光が闇に舞う。服部小では1975年からアルミ缶やスチール缶などの資源回収をし、服部川の清掃活動や水質・生き物調査に子どもたちが取り組んできた。
 91年に地域住民が結成した「服部の自然を守る会」や町内会の協力で、子どもたちはホタルの観察や環境学習などを始めた。例年5年生が中心となってホタルの生態を学び、ホタルの成虫を捕獲、産卵させた後、幼虫を育てて放流している。毎年2月には児童らが地域住民らに呼びかけて、資源ゴミを分別回収する「服部川クリーン大作戦」を開催している。守る会の鴨田弘道会長(73)は「子どもたちが服部川をきれいにしたり、ホタルを育てたりすることが地域の大人たちへの啓発になる」と話す。
 同協会の「環境美化教育優良校などへの表彰」は2000年度に始まり、今回で16回目。各都道府県が推薦した小中学校40校の中から、服部小を含む4校が最優秀に選ばれた。
 

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