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秋田沖の風力発電事業「ウルトラC」難易度も ネックは港湾利用期限

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洋上風力発電の工事に向けて地盤改良工事が行われている能代港=秋田県能代市

いわゆる「第2ラウンド」として秋田沖の2海域で事業者を公募中の洋上風力発電事業は、稼働開始が予定より遅れるリスクがある。「建設基地」として港を使える期間が限られていることが、建設工事にとって「ボトルネック」となる恐れがあるためだ。早期稼働を促すために国が事業者の評価基準を見直したことが逆に事業者の対応を難しくさせている。

秋田沖の「八峰町、能代市沖」と「男鹿市、潟上市、秋田市沖」の2海域では今年6月末まで経済産業省などが事業者を公募している。建設基地に使う港を決めて応募する必要があり、秋田港か能代港のいずれかを選ぶ。

ただ、独占的に岸壁を利用できる期間は現状、能代港は2024年4月からの2年間と、29年4月からの5年間。秋田港は24年1月~28年2月、31年4月~34年3月の間だ。この期間内に風車などの機材を運び込むために基地を整備した上で、工事を終え、撤去作業も行う必要がある。

 

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