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観光地じゃないのに 東京・檜原村のおもちゃ美術館が来館5万人達成

 島しょ部を除けば東京都で唯一の村、檜原村にある体験型の美術館「檜原森のおもちゃ美術館」の来館者数が3月6日、5万人に達した。コロナ禍でのオープンから1年余。来館者のペースは当初の予想を上回り、都外から訪れる人も増えているという。

 5万人目となったのは、神奈川県藤沢市から訪れた美容師の渡部奨之(しょうの)さん(30)と、妻で幼稚園教諭の聖未(さとみ)さん(29)、生後7カ月の長女祝(しゅく)ちゃんの家族。

 午前11時ごろ、大谷貴志館長(57)やスタッフから拍手で出迎えを受けると、「こういうのは初めてで、びっくり。でも幸せです」と奨之さん。友人家族と一緒に「赤ちゃん木育ひろば」などで過ごした渡部さん夫妻は、「身近にはなかなかない、すごい施設。子どもだけでなく親たちも気持ちよく過ごせました。また来たいですね」と話した。

 施設は2021年11月、村の総面積の93%を占める森林を生かして木工・おもちゃ産業を根づかせ、「日本一有名なおもちゃの村」を目指すという「檜原村トイビレッジ構想」の拠点施設としてオープンした。「東京おもちゃ美術館」(新宿区)の姉妹館で、おもちゃ美術館としては都内2館目、全国8館目。自然や集落の情景などがすべて木で表現され、おもちゃを使って収穫や調理、虫とりなどの様々な「ごっこ」遊びが楽しめる。

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