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飯田市と中部電「脱炭素先行地域」に選定

温暖化の原因となる二酸化炭素の排出削減に取り組む地域を支援する環境省の第2弾の「脱炭素先行地域」に長野県飯田市と中部電力の共同提案が選ばれた。両者が共同運営する「メガソーラーいいだ」で発電した電力を、災害による停電の発生時も市内に供給して復旧できる仕組みを構築していることなどが評価された。

市ゼロカーボンシティ推進課によると、同市川路地区は1961年の「三六災害」など、これまでも天竜川の水害に何度も見舞われてきた。同地区で災害が発生して停電した場合、「メガソーラーいいだ」で発電した電力を同地区に融通する「地域マイクログリッド(分散型電源)」を構築している。

天竜川の氾濫(はんらん)原があり、川幅が狭まる「天竜峡」を抱える同地区には、小学校や公民館など5カ所の避難所がある。同課の田中克己副参事は「もし市全体で被災したとしても、川路地区の避難所に逃げ込めば、停電という事態を回避することができる」とメリットを話す。

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