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BBQ食べて森守る? 「おいしい」をSDGsにつなげる大阪の挑戦

 バーベキュー(BBQ)を食べて森を守ろう――。持続可能な開発目標(SDGs)について、料理を食べながら学べる取り組みが、大阪府和泉市の山すそで始まろうとしている。
 12日、府南部の山のふもとにある市の農業交流体験施設で試食会があった。グリルのふたを開けて出てきたのは、木板の上に載せて焼かれたシタビラメ。海外ではプランク(板)BBQとして知られる調理法で、みかんバターソースを添えて提供された。
 床材にも使える安全な地元木材に載せて焼くことで、直火で焼くよりもゆっくり火が通る。表面はパリッとしながら中はしっとりした食感が残り、木の香りも付き、食欲をそそる。
 焦げた木板は、次回のBBQの燃料に使う。無駄のないSDGs的発想だ。施設を管理するNPO法人「いずみ・きららファーム」が企画した。
 日本たばこ産業(JT)大阪支社がこの取り組みに共感し、「SDGs貢献プロジェクト」として支援を決めた。喜多望支社長(45)は試食会に参加し、感想をこう述べた。「木の香り、ミカンの甘さ、魚の軟らかさ、どれをとってもおいしかった」
 NPOと共に企画したのが、地元で農業体験学習の場を提供する浅井宣貴さん(34)。「これも健康な森のサイクルをつくる取り組みの一環なんです」と説明する。

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