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除染土含む農地の栽培産品「販売できるよう省庁連携を」 長泥住民、環境相に要望/福島県

 除染土を含む農地で、花や野菜を栽培する環境省の実証事業が行われている飯舘村の長泥地区を、山口壮環境相が12日、視察した。地元からは実証事業後、地区で栽培したものが社会で受け入れられ、販売できるよう各省庁で連携していくよう求める声が上がった。
 環境省は長泥地区で、除染土の上にきれいな土をかぶせた農地を2023年度までに約13ヘクタール整備する計画だ。整備した農地で栽培された野菜は、放射性物質の濃度が国の基準(1キロあたり100ベクレル)を大きく下回っているという。
 山口環境相と面会した長泥地区の前区長・鴫原良友さん(71)は取材に「実証事業の先が大事。来年には避難指示も解除だが、地域の先が見えない」と話す。栽培した野菜や花が販売できるよう経済産業省や農林水産省などと連携して支援するよう求めたという。
 視察後、山口環境相は報道陣の取材に「ほかの省庁と状況を共有し、さらに努力する」と述べた。

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