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駅舎100年、木材生かし一新 東急池上駅、ぬくもり残るビルに

 1922年の開業以来、100年近く使われてきた東急池上線池上駅(東京都大田区)の木造平屋の駅舎が、商業施設が入る地上5階建ての駅ビルに生まれ変わって3月30日に全面開業した。東急で唯一、逆方面行きの電車が着くホームに移動するのに、構内の踏切を渡らなければいけないレトロ感満載の駅舎だった。新しい駅と駅ビルは、木のぬくもりがあふれ、旧駅舎の「記憶」を残す造りになっている。
 池上線は池上電気鉄道(当時)が、池上本門寺の参拝客輸送のため開通したことが始まり。歴史のある木造の駅が多く、改修するたびに古い木材がたくさん出る。そこで、池上線を所有運営する東急は古い木材を「えきもく」と名付けて、活用するプロジェクトを進めている。
 新しい池上駅や駅ビルも「えきもく」の木をふんだんに利用しているのが特徴だ。旧駅舎のホームで使われていた木製のベンチを、新駅舎の改札近くに移設した。

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