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シカ食害・交通事故の対策着々 激辛スプレー・囲いわな /北海道

 道内で約67万頭が生息するとされるエゾシカ。豊かな自然を象徴する存在だが、農作物や希少な植物への被害、交通事故などの問題も起きており、各地で様々な対策が試みられている。
 高山植物への食害が深刻な雨竜沼湿原(雨竜町)では昨夏、「激辛スプレー」作戦が試みられた。雨竜沼湿原では6~9月、150種を超す植物が咲き誇る。ただ6年ほど前からエゾシカの食害が深刻で、特にエゾカンゾウはつぼみの段階から食べられ、開花から10日ほどで花が消える。
 湿原全体を柵で囲むわけにもいかず、銃やわなで捕獲しても、登山口までの搬出は難しい。そこで、地元の「雨竜沼湿原を愛する会」の副会長、佐々木純一さん(68)が考案したのが「激辛スプレー」だ。花茎に噴霧し、シカに「食べたら辛い、まずい」と学習させる作戦だ。
 冬に多くのエゾシカが集まる根室市の落石地区では、捕獲のための囲いわなが設置されている。今冬は餌となる森や草原の草が雪に埋もれて捕りにくく、わなでの捕獲が増えているという。
 根室振興局管内では、昨年12月末から今年3月上旬にかけ、自治体などが11カ所に囲いわなを設置した。落石地区のわなは振興局が設置。高さ2・7メートルの板製の囲いに餌の牧草ロールを置き、一定数のエゾシカがわなに入ると、遠隔操作で入り口の扉を閉める。
 道内での囲いわなによるエゾシカ捕獲の約半分は、根室振興局管内が占める。全道でのエゾシカの推定生息数は約67万頭、農業被害は40億円前後。エゾシカがからむ交通事故は19年度は3188件あった。

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