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温室効果高いメタン、放出量増加 国際研究チーム「強い対策が必要」

 温室効果ガスのメタンの放出量が、2017年は世界で5億9600万トンに上り、00~06年の年平均放出量と比べて9%余り増えた。こんな推計結果を世界の炭素循環を国際共同研究する「グローバル・カーボン・プロジェクト」がまとめ、独科学誌に発表した。メタンは二酸化炭素に次いで気候変動に影響を与える温室効果ガスで、チームは「排出源に対し強い対策が必要」と指摘する。
 今回の研究には日本を含む15カ国の69機関が参加した。
 大気中のメタン濃度は産業革命以降急増。現在の濃度は産業革命前と比べて2・5倍になった。国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書によると、産業革命以降の世界の平均気温上昇に対しメタンが与えた影響は23%を占める。
 発表によると、17年のメタン放出量は5億9600万トンで、00~06年の年放出量5億4600万トンより9%余り増えた。
 1番多かったのは廃棄物や農業からの放出で、2億2700万トン(38%)。2番目は自然界の湿地からで1億9400万トン(32・5%)だった。酸素が少ない湿地や水がはられた水田にいる微生物は、土中の有機物を分解しメタンを作ってエネルギーを得るため、湿地や水田は放出が多い。
 3番目が化石燃料の製造と使用で1億800万トン(18%)。天然ガスや石炭の採掘時、メタンが漏れることも多いという。
 一方、メタンは大気中の別の物質との化学反応や、土壌中の微生物が食べるなどして消滅するため、寿命は10年程度という。17年の消滅量は5億7100万トンで、放出量が2500万トン上回った。放出量と消滅量のつり合いがとれなくなり、大気中の濃度が上昇している。

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